千葉大学 博士課程教育リーディングプログラム:免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム

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治療学実習[欧州研修_日独シンポジウム] (2014年12月1日) : 2期生 生殖機能病態学 曽根原 弘樹

【研修要約】
研修は大きく、スイス、ジュネーブにおけるWHOでの研修とドイツ、ベルリンにおけるフンボルト大学、シャリテ医科大学見学、日独シンポジウムへの参加から構成されていた。ベルリンでは多くの歴史的な事柄に触れた。フンボルト大学、シャリテ医科大学見学では、多くの偉大な科学者、医師らの足跡に触れ、森鴎外の活動についても学ぶことができた。日独シンポジウムでは日本、ドイツまたそれ以外の国からの参加者との交流を深め、福島原発事故の健康への影響、CTスキャンと発癌の関係、百日咳ワクチン開発の歴史についての講義を受けた。また研修期間を通して、ジュネーブやベルリンの文化的背景、アカデミックな雰囲気に触れた。Sonehara03.jpg

 

 

 

 

 

 

フンボルト大学


【印象的な研修内容】
ベルリンにおいて特に印象的な研修内容を挙げる。ベルリンではフンボルト大学、シャリテ医科大学で活躍したアインシュタイン、コッホ、ウィルヒョウ、マックスプランク、シュペーマン、森鴎外といった歴史的な医師や科学者の足跡を辿れたことが素晴らしい経験となった。彼らは現代科学の基礎を作ったと言っても過言ではない偉人達であり、特にコッホは医学、生物学において細菌学の祖とも言える存在である。また、ウィルヒョウも解剖学にとって重要な足跡を残しており、ウィルヒョウリンパ節に代表されるように医学への貢献は疑う余地がない。またそのような偉人たちを育んだ環境も素晴らしいものであることは実感することができた。日独シンポジウムでは放射線医学についての最新の知見を学ぶことができ、日本とドイツの友好にも寄与できたと考えている。
Sonehara04.jpg  シャリテ医科大学
 

【研究活動への展開について】
フンボルト大学、またシャリテ医科大学の見学は私の研究活動にとって、重要な影響を与えたと考えられる。アインシュタインやコッホ、マックスプランクといった偉大なノーベル賞学者たちを育んだ環境がどのようなものであるかは、全ての研究者にとって興味深いものであるだろう。見学だけではその神髄に触れることは不可能なものの、一端だけでも垣間見ることができた。現時点で言えることは、神殿や宗教施設と見間違ってもおかしくないほどの荘厳な建築についてである。こういった荘厳な大学校舎は日本においてはほとんど見ることはなく、ドイツにおける学問の地位を表していると言えるだろう。日本の大学校舎は最新で立派であることは一般的だが、それだけであることが多い。つまり、日本において科学は技術であり最新の知識の象徴であるものの、文化的な崇拝の対象ではないと言えるのではないか。ヨーロッパにおいて学問は宗教に近い存在であり、最新の優れた知識を生む源泉であると同時に、分化を形成する存在であると考えることができる。オックスフォード大学やMIT, ハーバード大学などでも大学建築の重厚さは共通しており、学問を文化、あるいは崇拝の対象と考えることの有用性は実在するのだろう。一概に建築だけから推論することはできないが、ヨーロッパにおける学問の歴史を考えると、文化や宗教と科学の関連性は重要と考えられる。


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