千葉大学 博士課程教育リーディングプログラム:免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム

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治療学実習[欧州研修_日独シンポジウム] (2014年12月1日) : 2期生 放射線治療学 李 惠子

【研修要約】
2014年12月1日、ドイツ・ベルリンにあるベルリン日独センターにて日独シンポジウムが開催された。本シンポジウムは在ドイツ日本大使館、日独センターの協力を得て、千葉大学とシャリテ医科大学の共催で行われ、そのメインテーマは「Children’s Health」であった。
セッション1では、現在注目されている課題の一つある子どもへの放射線影響について、長崎大学の高村昇先生から「Lesson from Nagasaki, Chernobyl and Fukushima」と題して、長崎での原爆、チェルノブイリおよび福島での原子力発電所事故後の環境放射線や周辺住民への影響について、その疫学データをご紹介頂いた。セッション2ではイギリス・ニューカッスル大学のMark Pearce先生から「Cancer risks following CT scans in childhood or early adulthood」と題して、子供に対するCTスキャンによる発がんについてお話頂いた。セッション2では「The history of whooping cough vaccination and children’s health – a comparison of Japanese and European responses to a crisis in vaccination」と題して百日咳に対するワクチンの歴史を日本とヨーロッパで比較しながら詳細にご紹介頂いた。Li03.png

 

 

 

 

Joost Ruitenberg先生の研修




【印象的な研修内容】
Mark Pearce先生のお話のなかで、統計データによると医療被曝のうちおよそ64%がCTスキャンによるX線の被ばくで、そのCTスキャンにおける線量25%カットすると発がんのリスクが大幅に減少したと話されていた。25%線量をカットしても診断に支障のない画像が得られ、かつ発がんリスクをおさえられるのであれば、もともとのプロトコールで定められている線量が高すぎるのは問題だと感じた。その場合には、イギリスだけではなく、世界中で再度CTスキャンにおけるプロトコールや線量を見直す必要があるのではないかと感じた。
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CTスキャンのよる発がんリスク

【研究活動への展開について】
私自身放射線治療の研究を行っており、治療効果ばかりを追求するのではなく、常にその際の正常組織への影響や二次発がんのリスクも念頭に置いて研究を進めており、セッション1で2人の先生からの環境放射線および医療被爆での発がん影響のお話は大変勉強となった。そして、予防医学や公衆衛生における世界の連携の重要性を再確認した。


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